福島県も犬猫の殺処分ゼロを目指そう

 命あるものは、生きるために生まれてきました。人間の勝手で、生きたい命を殺す「殺処分」をなくしたいと本気で思い、微力ながら活動をしています。


トップページに登場する保護犬たちを紹介します。

 長年、保護犬猫と暮らしています。昔から、妻は放浪犬や捨て犬を見ると、必ず連れて帰りました。放置すれば、保健所に収容されて殺処分されるから。その後、NPO法人として活動を始めました。写真の老犬は、9年前に市内農村部の納屋で、仔犬を産み育てていた捨て犬でした。廃虚に仔犬を隠して、必死でご飯を探し歩いていました。誰か可哀想に思った人が餌を与えていたのでしょう。この時の様子を動画にしていますので、宜しければご覧ください。

 現在、推定年齢15〜6歳の老犬で、顔も真っ白になりました。名前は、グレースと言います。保護後、問題もありましたが、今では優しいお婆ちゃん犬です。


 この犬たちは、野良猫TNR活動中に発見しました。高齢者が子どもの家に引き取られ、家族が5日おき位に餌を与えにきていました。問題は、家畜小屋のような犬小屋から、約9年間一歩も出したことがなかったそうで、登録も狂犬病ワクチンも、散歩も、何もしていませんでした。母犬と仔犬の2頭で、仔犬は小屋の中で老犬になったのです。

 


 被災犬クロは、天栄村の無人となった廃虚庭に繋がれていました。除染作業員が立ち入るまでの約5年間、週に一度運ばれるご飯を待つ日々でした。

 守ってくれる人のいない廃虚で何があったのか。顎と前足に骨折の痕があります。もう一頭、ここで野犬をしていた犬は、トラウマがあり、時々ガタガタ震えだし、座り込んで放心状態になりました。

クロは、悪性腫瘍を患い、片方の腎臓が腫瘍化しています。それでも、毎日元気に徘徊運動をしています。

今から7年前の動画です。ボランティアが入り、毎日散歩をして、ご飯を貰えるようになり、健康状態も良くなった頃です。残念ながら、パンダという犬は、フィラリアのため亡くなりました。


2022年12月、道に迷い通った山道で、痩せた犬に出会いました。その犬は、何日もご飯を貰っていませんでした。飼い主自身、生活が困窮し、食べる物も、電気水道電話、ありませんでした。犬の中には、生まれたばかりの仔犬と母犬もいましたが、仔犬を「処分してくれ」と飼い主から頼まれました。

 ぞれはできないので、母犬ごと仔犬を連れて帰り、育てています。この日、みぞれ混じりの雪が降っていたため、幸薄い母犬を「みぞれ」と名付けました。多分、仔犬を産むと、取り上げられ殺されてきたのでしょう。


写真は、今まで世話して看取った保護犬。もっとたくさんいます。人に触られたことのなかった野犬フリ、事故で下半身不髄となったラッキー、保健所から引き出した夏次郎にカレンにギスケ。「一番弱い命に寄り添い笑顔にする」がポリシーです。


 長年、妻が犬猫たちを助ける活動をしており、手伝っています。一時期は、殺処分に一番近い犬から無条件に引き取っていました。今は残念ながら定員オーバーです。

 一日限りのイベントと違い、人間に捨てられ、心がズタズタになった犬を引き受けるボランティアは大変です。例えば、児童養護施設に一日だけボランティアに行くのと、養育里親として毎日一緒に暮らすことの違いを思ってください。遊び半分ではできません。どんな問題行動があっても、犬が悪いのではなく、捨てた飼い主が悪いと考え、命を守っていく。言葉は簡単ですが、実際は本当に大変です。

 命を選ばないのがポリシー。そのため、全員中大型ミックス犬。シニアばかりです。毎日朝晩、保護犬たちに運動させるのが日課です。夜鳴きするシニアもいるため、夜中にもトイレ出しします。保護犬たちの世話があるので、宴会には一切参加しません。

 NPO法人白河花里倶楽部事務局、福島殺処分ZEROアクション(FB)副代表という役職をいただいております(代表は妻)。

 

※保護引取りはしておりません。